Coro
コロ
〜ヴィンテージ・アクセサリー・ブランド物語〜
Coro コロのブランド名は、創立者である二人、Emanuel Cohen エマニュエル・コーエン の「Co」と、Gerald Rosenberg ジェラルド・ローゼンバーグの「Ro」をあわせてつけられたもの。
1901年に二人のパートナーシップがスタートし、1943年にCoro, Inc.として会社が創設されました。
同社のアクセサリーの生産は、1979年までがアメリカのロードアイランド州で、その後はカナダに生産拠点が移され、会社としては、1998年頃まで続きました。(1979年までがコロの時代とする向きもあります。)
1924年に参画したアート・ディレクターのAdolph Katz アドルフ・カッツの活躍により、Coro コロの人気は急上昇。一気にアメリカ最大のコスチューム・ジュエリー会社として成長します。
デュエットと呼ばれる、2つのブローチやファー・クリップ(毛皮用クリップ)が合体して1つのものとして使えるメカニズムのクリップなど、多くの意匠登録がアドルフ・カッツの名の下でされていますが、彼は統括ディレクターであり、実際にデザインしていたデザイナーは複数います。
質やデザインにおいて、お手頃なものから高級なラインまで幅広く生産したメーカーで、自社で工場も持っていましたが、他のメーカーとコラボしたものもあります。全盛期に多くの商品が出回ったため、ヴィンテージ品となった今でも、コレクションしやすいブランドでもあります。
また、違ったブランド名で展開していて、1937年にスタートした Corocraft コロクラフト、1944年にスタートした Vendome ヴァンドームは、同社の高級ブランドラインとなります。